「モチモチの木」で憧れた、 先人の知恵が詰まった美味。 和菓子工場長 土田雄一さん ふるさとの味、昔ながらの味が名産品に。 とちの実を食べる習慣は、縄文時代からとも言われるほど古いもの。里山で採れるとちの実は山あいの地域で、米に替わるエネルギー源として大切にされてきました。一方で、食用にするためにはアク抜きに約1ヶ月という手間がかかること。天然のとちの実は山に分け入らないと採れないこと等から、現在では貴重な食材になってきています。 「みのりや」さんのある鶴岡市は全国でも有数のとちの実の生産地。中でも行沢(なめざわ)地域で採れる天然のとちの実は風味が良いことから名産品となっています。 もともと「とちもち」は山村の各家庭で作られ、お祝いごとの際などに食べられてきた、いわば「ハレ」のお菓子。他の食材では味わえない独特の香ばしさで、地元でも根強い人気を誇っています。 豊かな森とたっぷりの清流に恵まれた 生産地の鶴岡市行沢地区 山の恵みと先人の知恵、まさに伝統の美味と言える逸品。 「伝統」と「美味」の絶妙なバランス 栗に似た形の「とちの実」ですが、栗とは違って非常にアクの強い木の実。十分なアク抜きをした上で、丹念な裏ごし、餅との絶妙な配分があってこそ、香り高い美味へと変貌します。 「みのりや」さんのとちもちは全て行沢産の天然ものを使っているため、優しい口当たりと力強い風味を存分に楽しめるのが特長です。香りを活かすため、餅を美しく保つため、試行錯誤を重ねたという中身のあんこは甘さ控えめで、一口ほおばればとちの実の香りが口いっぱいにふわりと広がります。 【うらごし】 とちの実は色合いによって微妙な味の差が。 均一な味に仕上げるため、職人の技が光る。 【包餡】 できたてのとちもちはぷっくりと可愛いフォルム。 週に1度、約1,500個が作られる。 【完成】 できたてのとちもち。 パッケージには「行沢産」の文字も。 出羽菓子処みのりや(有限会社 達商) 所在地/〒997-0011 山形県鶴岡市宝田三丁目9番22号 電話/0235-23-4142 FAX/0235-24-1015 URL/https://www.minoriya1.com/